— 無料でプレゼン資料はどこまで作れるのか —
正直、少し騙された気分でした。
“1時間で終わる”と思っていたからです。
結論:無料AIで“完全自動”はまだ無理。でも、かなり近くまではいく。
AIに「できます」と言われて始まった
最初に聞いたのはシンプルなことだった
最初にやったことはシンプルです。
CopilotとChatGPTに聞きました。
無料でもプレゼン資料は作れますか
完全自動でPowerPointを作れますか
返ってきた答えはどちらも同じ。
「できます」
この時点では疑いませんでした。
できると言っているなら、できるんだろうと。
今振り返ると、ここがすべての分岐点でした。
「できます」と言われて疑わなかった理由
正直、疑う理由がありませんでした。
むしろ、AIなんだからできて当たり前。
そんな感覚すらありました。
でも、この「できます」は、
思っていた意味とは違っていました。
Copilotで起きた違和感
構成までは完璧だった
いきなりスライド生成を頼んだわけではありません。
ソムリエの仕事で関わっているイベントで、資料を自分で作ってみようと思って。
まずイベント内容を説明して、構成を一緒に作る。
流れも整って、「これいけるな」と思えた段階でこう頼みました。
「この内容をPowerPointのスライドにして」
ここからが、少し不思議でした。
信じてしまった“進捗表示”
返ってきたのは、やけに具体的な進捗。
60〜70%
80%
あと10分で完成します
その後も、
もうすぐです
あと少しです
気づけば、1時間くらい待っていました。
でも、不思議と疑わなかったんです。
「ここまで細かいなら、ちゃんとしたのが出てくるはずだ」
そう思って、少しワクワクしていました。
出てきたものはスライドじゃなかった

そしてようやく出てきた結果。
文章はある
構成もある
でも、
スライドじゃなかった。
ここで一気に違和感が出ます。
「できます」の正体
無料と有料の決定的な違い
確認して分かったのは、かなりシンプルな話でした。
PowerPointの自動生成は有料版(Microsoft 365)でしか本格的には使えない
無料環境では“構成・文章の生成”が中心
つまり、あの「できます」は“条件付き”だった。
「条件付きでできる」という落とし穴
できないわけじゃない。
でも、思っていた形では出てこない。
このズレが、今回の正体でした。
他のAIでも検証してみた
Geminiも同じだった
次にGeminiでも確認しました。
構成は作れる
文章も出せる
でも仕上げは人間
ここで確信します。
AIは、完成品を出す存在ではなかった。
GenSparkは惜しかったが制限あり
「いや、どこかに完全自動あるだろ」と思って、
次に試したのがGenSpark。
完成度は高く、普通にビジネス資料として使えるレベルでした。
ただ現実はシンプルで、
無料版は1日3枚まで
15枚作るには数日必要
デザインがビジネス寄り
今回の用途には合わず、見送りました。
一番“それっぽかった”のはGamma

Gammaで初めて見えた完成形
そこで最後に試したのがGammaでした。
正直に言うと、これが一番「それっぽいもの」は出てきました。
テーマを入れるだけで、
構成・文章・デザインまで一気に整ったスライドが生成されます。
「これならいけるかもしれない」
初めてそう思えた瞬間でした。
それでも残る“あと一歩”の壁
ただ、ここでもやっぱり“ズレ”は残ります。
・デザインは整っているけど、少し無難
・細かいニュアンスは調整が必要
・そのまま使うには、もう一歩足りない
結局、最後は手を入れることになります。
AIの立ち位置がここで見えた
それでも、「ゼロから作る」のとはまったく違いました。
ここまで来て、やっと分かりました。
AIは“完成品を出すもの”ではなく、
“完成直前まで一気に連れていく存在”
なんだと。
結局、Canvaで仕上げた
分割生成によるズレ
最終的に使ったのはCanvaです。
今回は最初から有料トライアルを使いました。
ただしここでも壁がありました。
プロンプトの文字数制限
15枚を一気に作れない
3分割で入力
その結果、
トーンがズレる
情報の粒度がバラつく
全体の統一感が崩れる
最後は手作業で整えるしかなかった
結局、最後は自分で全部整えることになりました。
でも、ここだけは良かったです。
完成したスライドを見せたとき、
クライアントにちゃんと喜んでもらえたこと。
実際にかかった時間
プロンプト作成:5〜6時間
AI検証:数日
ツール乗り換え:複数回
最終調整:手作業
これは“時短”じゃない。
完全に試行錯誤のログです。
ここが一番大事
AIの「できます」は3種類ある
今回の経験で分かったことはシンプルです。
AIの「できます」は1つじゃない。
本当にできる(環境あり)
条件付きでできる
途中までできる
無料でできる範囲
無料でできるのは、主にここまで。
構成
文章
アイデア
👉 完成品は、まだ人の手が必要。
結論

AIは「できます」と言う。
でもそれは、
そのまま完成品が出てくるという意味じゃなかった。
今回やってみて分かったのは、
AIは“かなり優秀な素材”だということでした。
いい文章も出るし、構成も作れる。
ちゃんと使えば、かなりいいところまでいける。
でも最後に形にするのは、人です。
同じAIを使っても、
出来上がるものが違うのは、そのせいだと思います。
今回の遠回りでやっと分かりました。
AIって、任せるものじゃなくて、
一緒に作っていく相手なんだなって。
うまく付き合えれば、ちゃんとパートナーになる。
AIは完成品をくれるわけじゃない。
でも、“完成直前”までは一気に連れていってくれる。
これから作る人は、最初から“AI+人で仕上げる前提”でいった方がいいです。

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